ニュース

延岡市北浦町の海域で養殖カンパチ3000尾死ぬ赤潮が発生!原因は?

宮崎県延岡市北浦町の海域で赤潮が発生し、少なくとも3000匹の養殖カンパチが死ぬなどの被害が出ています。

赤潮の影響

県によると、29日、延岡市の北浦漁協から赤潮発生の通報があり、県が北浦湾で海水を調査。 その結果、最高で警戒レベルの10倍以上にあたる有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」を確認したということです。

カレニア・ミキモトイとは?

公益財団法人 黒潮生物研究所によると、カレニア・ミキモトイは「赤潮を形成し、魚介類の大量斃死を引き起こすことが知られている。世界中で赤潮の報告例があり、日本では特に西日本を中心に広く分布している。1mLに数千細胞の密度で魚介類の斃死がよくみられるが、赤潮終息後は水中の酸素が多く消費され、魚介類の窒息もしばしばみられるため魚類養殖では注意が必要である。」とのことです。

赤潮の発生原因は?

30日時点で、少なくとも3000匹の養殖カンパチが死ぬなどの被害が出ています。
県北の海域で赤潮が発生するのは、2018年以来6年ぶりです。
赤潮は水温が上がると発生しやすいため、県はここ最近の暑さが原因の一つとみて被害の調査を進めています。
県では、周辺の漁業者に対し、養殖魚にエサを与えるのを控えるよう指導するとともに、漁協などと協力して、継続して海域を監視することにしています。

終わりに

養殖業者さんにとっては今回の出来事は大きな経済的損失になってしまったと思われます。
日が長くなり水温が高くなると赤潮が発生しやすくなるという説があるため、この時期は養殖業者さんにとって試練の時期のようです。
魚類養殖はコストもかかる上に短期での利益は見込めないことが多いため、早く赤潮の発生原因が解明され、対策も発見されることを祈るばかりです。

-ニュース